30代後半の私は、iDeCoをするかしないか、1年以上悩みました。一番大きなデメリットのiDeCoの原則60歳まで引き出せないことに耐えられるかが心配だったのです。
また、投資なんてしたことなかったので、本当に増やせるの?減ってしまったらどうしよう。という気持ちでいっぱいでした。
そこで、始めるのはいつでもできる!と、自分を納得させるため、本を数冊読み自ら投資へのテンションをあげました。
やっと納得できたので、2020年の3月に資料を取り寄せ、4月に会社に書類を持ち込み、7月に積立開始しました。
始める前に調べたこと、実際に経験したことを書いていきます。
調べたこと①:iDeCoのメリット・デメリットのまとめ
投資なので、損することも考えて行動しないと、あとあと後悔するので、まずはここから調べました。
メリット
- 積立期間は節税できる
- 運用益に税金がかからない
- 月5,000円から始められる
- うまく運用できたらお金が増える
- 国の審査に通った銘柄のみが集められている
- 老後預金を強制的に貯められる
デメリット
- 60歳まで引き出せない
- リスクがあり、元本が減る可能性がある。(投資の場合)
- 金融機関を1つ選ぶ必要がある
- 手数料の負担がある
- 受け取り時に課税対象になることがある
- ある程度は投資知識が必要
などが、メリット・デメリットです。
それぞれ、細かな説明があるのですが、ザっとまとめてみました。
調べたこと②:どの銀行・金融機関で始めるかを決める
iDeCoを始めるには、まず、どの銀行・金融機関でiDeCo用の口座を開設するか、決めなければなりません。
iDeCoは、複数の口座では管理できません。
1つの金融機関に決めて、付き合っていくことになります。
金融機関を変更できないわけではありません。でも、解約→新規開設になるので、そのまま内容を引き継げないのでいろいろと手続きや考えることが出てきます。
なので、はじめにどの金融機関でiDeCo口座を開設するかを考えるのは大切なことです。
金融機関を選び方ですが、下記のことを考えてみましょう。
- 自分が投資したいと思う銘柄があるか
- 口座管理手数料がかからないか
- 実店舗あり、または、ネットで完結どちらがよいか
私はiDeCo口座をSBI証券で開きました。
SBIは口座開設当初、証券口座に預金を預けるSBIハイブリッド預金の金利がとてもよかったということが理由です。(今、同じことをするなら楽天証券の方が金利がいい。2020年11月現在。)
その頃はまだiDeCoという制度はありませんでした。
口座を開く前にどの投資信託を買うか考えておこう
証券会社によって、iDeCoで買い付けできる銘柄が変わってきます。
口座を開いたのはいいけど、欲しかった銘柄がない。。なんて悲しいことにならないようにするためには、口座開設前に調べておくことをおすすめします。
SBI証券は、投資信託の銘柄が他より多いです。オリジナルプラン(37ファンド)とセレクトプラン(36ファンド)のまず2つのうち1つを選びます。
よほどオリジナルプランに買い付けしたいものがない限り、新しい方のセレクトプランを選ぶのがよいかと思います。
なぜかというと、信託報酬のとても低いeMAXIS Slimシリーズがあるからです。他のファンドが信託報酬をさげてきたら、そこに合わせにいくという徹底ぶり。
本当は銘柄をお伝えするのはちょっと勇気がいるのですが、信託報酬は初心者が選ぶのに1つの基準となるので見ておくのに越したことはありません。損しないようにしてもらいたいのであえて書きました。
信託報酬とは、ファンドを運用・管理の報酬として運営にかかわる会社に支払われる手数料です。
これが純資産総額に対して何%と決められた比率の金額を毎月支払う形になります。
支払うので少しでも小さいほうがいいですよね。積み立てていくと計算のもとになる数字が大きくなるので0.数%の差でも大きくなっていきます。
もちろん、ファンドの総合的な成績をみて銘柄を決めるのですが、信託報酬も考慮しておきましょう。
ネット銀行・ネット証券がおすすめの訳
ネット銀行なら、コンビニATMで入出して、普通口座へ入金→証券口座へ移動がスマホでカンタンにできます。
もちろん証券口座から銀行口座への移動もスマホ一つですぐにできるから、必要な時はタイムラグなしにお金を引き出せます。
いつでも動かせるお金を入れておくにも、金利のよさからもネット銀行・ネット証券がおすすめ!
ネット銀行ならではの、預金額に応じてATM&振込手数料の無料回数がつくのも使い勝手が良くて便利です。
iDeCoは、ポイント還元している金融機関は少なく、ネット銀行でポイントがメリットと思えるほどのところはありませんでした。
なので、投資できる銘柄と月額手数料の違いで納得できる金融機関を選ぶべきです。
(今回はつみたてNisaの話ではありませんが、つみたてNisaなら楽天証券ならポイントがたまるなどメリットが多い。)
毎月かかる口座管理手数料が0円
SBI証券でiDeCo口座を開設したので、SBIで話を進めます。
どの口座でも必ずかかる手数料177円(国民年金基金連合会105円+信託銀行66円)を除く、運用管理手数料が無料です。
SBI銀行の普通預金の金利は0.001%。ハイブリッド預金なら0.01%と10倍です。
楽天銀行なら普通預金0.02%、マネーブリッジで0.1%
普通預金→証券口座預金するなら、ダントツで楽天証券ですね。(せっかく調べたので、私もこのあと楽天証券へ預金移動します。見直し大事!)
1つだけ不満というか失敗したのが、iDeCoの引き落としは銀行側の口座から引き落とされるようです。
SBI証券の口座から引き落とされると勘違いしていて、普通預金口座にお金が入っていなくて、引き落としされてなかった。そのせいで2ヶ月iDeCoのかけ漏れが出たので、お気をつけください。
逆にいうと、長い人生で投資へ回す資金が足りなくなった時は、解約は60歳までできないけど、口座を残高不足にしておけば、入金を止めることもできます。
調べたこと③投資期間は足りる?
2001年に開始された確定拠出年金(DC)が対象者をグッと広げて2016年5月に改正・2017年1月から現役世代のほとんどが制度を利用できるようになったiDeCo。
制度が始まった時点ですでに30代中盤。iDeCoを知って始める踏ん切りついたのが30代後半。
長期投資ってどれくらいしたら長期といえるのかがわかりませんでした。
投資したことがなかったので、調べながらドキドキしてました。
本当に投資することになるのかな。(自分次第なのに笑) 失敗したらどうしよう。お金減らしたくない。でも、貯金だけで老後資金準備できそうにもない気がする。
頭の中がぐるぐる・ぐるぐる。60歳まで20年以上あるけど、足りてるの?20代じゃないけどいいのかな。
と思いながら、ググり・YouTubeみて・Instagramみて・Twitterみてと自分なりに調べました。
調べてみたら、いろんな情報溢れてて混乱。笑
調べてる時に紹介されていた本があったので、これは情報がまとまった本を読むのが早い!と思いました。
何冊か本を読んだ中、素人が投資をして利益を出すには、【インデックスファンドでリスク分散しながら長期間】が鉄則な風に読み取れました。
本を読んでよかったことは、長期投資をコツコツ積み上げることが素人でもリスクを低く運用できることがわかったこと。
長期投資がなぜいいか理由がわかります。
たぶん、長期投資の有効性を理解しておかないといろんな人がどんどん出してくる情報に振り回されます。気持ちがしんどくなるかも。
気持ちにちょっと余裕ができる本はこちら
気軽に投資ができる心持ちははじめての人のための3000円投資生活で学べました。続ける範囲ですることが大切!少額なら始めやすいですよね。
長期間、淡々と続けるための根拠を知れるのは、お金は寝かせて増やしなさいで知りました。短期間の上下は気にせず、あくまで淡々と続けましょう。
心の準備ができたら、iDeCo開始です。長い期間続けていくものなので、知識を味方につけて平常心で続けていきたいと思います。
もし、これを読んでくれた人にも短期間の上下にビクビクせずに落ち着いて続けてほしいので、2冊ともぜひ読んでほしいと思っています。
片方だとちょっとだけ足りない気がしました。他にも投資関連の本を読みましたが、この2冊を読むだけでもだいぶ心にゆとりを持てると思います。
余剰資金でゆるっと投資しましょう。
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